2010年05月17日

あわびとりのおさとちゃん

「あわびとりのおさとちゃん」は、日本の絵本作家で加古 里子(かこ さとし)さんの作品なのですが、あいにく絶版になっていて、入手することが困難な絵本の一つです。

かこさとしさんというと、「だるまちゃんとてんぐちゃん」や「からすのパンやさん」などのユーモラスなほのぼのとした絵本が有名ですが、伝統文化や自然科学の魅力を分かりやすく子供たちに伝えようと活動されている方でもあります。

だるまちゃんシリーズは何冊かうちにもあり、
とても愛着を持っていて私が幼少のころに読んでもらった本でもあります。

かこさんは作品数が多く、まだ読んだことがない本も多いのですが
その中で選んだ「あわびとりのおさとちゃん」は、とても悲しい物語のひとつです。

あわびとりのおさとちゃんあわびとりのおさとちゃん

浜辺の村のお話で、海の魔物に村人やおさとちゃんの両親まで被害にあい、
そして最後に・・・もというお話なのです。

この悲しい物語に込められた作者の思いが、
あとがきに力強く書かれていました。
1979年。今から30年以上前です。
あわびとりのおさとちゃん

この30年、状況が良くなっているとは思えませんでした。

と皮肉にも、物語の途中に出てくる悪だくみをする悪党どもが
日本を代表する政治家さんと重なって見えてしまいました。

普天間基地移設問題がまさに、その象徴のようです。
住民一人一人の思いをなぜくめないのか、不思議でなりません。

「あわびとりのおさとちゃん」は、絶版になっていて
古本でも入手困難な状態ですが図書館で借りることが出来ました。

といっても、地元の公立図書館にはなかったのですが、
頼むと他の公立図書館からまわしてもらうことが出来るんですね。

余談ですが図書館にない新書の場合は、新規に図書館が購入したうえで
借りることが出来る場合がよくあります。

買ってまで読もうと思わないが、ちょっと2~3日眺めたい本などは
図書館が役に立ちます。

「あわびとりのおさとちゃん」
かこさとし・むかしばなしの本 5 童心社



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ともだち
ともだち(2010-06-26 09:44)


この記事へのコメント
はじめまして。
ふっと思い立って「あわびとりのおさとちゃん」の情報を集めているうちに こちらにおじゃましました。
お見かけしたことある方だと思いましたら。。。。
じつは同じ保育園にうちの子供らも御世話になっていますよ。
私自身、おさとちゃんの絵本に心を打たれ、なんとか再版してほしいななぁと思っています。
Posted by ゆうこう at 2011年09月30日 12:20
 
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